帝王学 貞観政要解説2

雑記・投資アドバイス
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こんにちは、Akechiです

お待たせしました

前回から引き続き

今日は貞観政要を本編について解説して行きたいと思います

 

組織のリーダーとして活躍している方

これから、組織のリーダーを目指す方

人の上に立つ者の心得、考え方を解説した書籍になります

 

本書に書かれていることを心がけて実行すれば

あなたの組織は良いパフォーマンス、良好な人間関係が築けるでしょう

 

本書籍は中国の古典になります

時代背景から解説した方が内容が伝わると思いますので

唐誕生編

本編

まだ唐誕生編を読まれていない方はリンクを張っておきますので確認してください

唐誕生編へリンク

 

それでは、早速解説して行きます

 

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創業と守成

貞観政要の中で一貫したテーマが創業と守成になります

いきなり、創業と守成と言われても言葉の意味が分かりませんよね

 

創業とは

事業を立ち上げおこすこと

 

守成とは

事業を守り継続していくこと

 

 

貞観政要では次のように紹介されております

ある日、皇帝李世民は諫義大夫を集め創業と守成どちらが困難かと尋ねました

 

房玄齢はさらっと

「陛下、創業が困難であります」

と答えました

房玄齢は、皇帝になる前から李世民をずっと支えており

自身の経験から答えました

 

その後、魏徴が

「陛下、私の考えでは守成の方が困難であります」

と真っ向から反対意見を言いました

魏徴によると古来から新たな国が出来る時

風紀は乱れており新たなリーダーを歓迎してますから

最初は指示、ルールもよく守るでしょう

 

しかし、その後が大変です

少し時間が経つことで人々は慣れ

気が緩み大体の皇帝は欲望を抑えることができなくなります

 

そうなることで

国民に重い税や負担を強いることになり

やがては国家の滅亡につながってしまうのです

 

よって、守成が困難であると説明しました

 

李世民は2人の話を良くきき

「両者の言い分 もっともである」

「しかし、創業はもはや過去のことである」

「ここにいる皆と守成の困難を乗り切りたい」

と言いました

 

皆さんはどう思いますか?

会社においても、利益を出し続け事業を継続する難しさと

つながる部分があると思いませんか?

 

次の段落では

優れたリーダーの特徴について解説して行きます

 

優れたリーダーの特徴 その① 自分を諫める仲間を持つ

自分の強い心だけでは欲に勝つことは困難です

そこで、自分を諫める仲間を作ることが大切なのです

 

貞観政要の中では次の様に説明されています

貞観の世が始まった年

皇帝李世民は家臣に

私は常に国民生活の安定を考えなければならない

 

国民の暮らしが厳しくなれば

国家の繁栄はありえないからだ

 

私が欲に負けて国民から搾取し贅沢をすることは

自分の足を食べて腹を満たしていると同じことだ

李世民はこのように言いました

 

魏徴はこれに対して

これまでに反映してきた国の君主は

自分の身を正し欲に負けることなく

国を治めていました

 

陛下もこれにならい

まずは、自分自身の身を正してください

と言いました

 

この部分で大切なのは

組織で人の上に立つリーダーは

まずは、自分の身を治めましょう

 

しかし

時間が経つことで

徐々に気が緩み

自分の欲望に勝てなくなることがあります

 

そんな時に

自分のほっぺたを引っぱたき

初心に戻してくれる仲間の存在が重要になります

 

立場が上になれば、なるほど

叱って、諫めてくれる人は少なくなります

 

常に謙虚な気持ちを持ち

言いにくいことも言ってくれる仲間を

作ることが大切です

 

優れたリーダーの特徴 その② 責任感と緊張感の出しどころを知っている

貞観政要では次の様に説明しています

 

李世民が皇帝になったばかりの唐は豊ではなく

最悪なじょうたいでした

 

飢饉、洪水などの自然災害が続き

国民の生活はどん底でした

その貧しさは

生活の為に我が子を売って生活費にあてる程でした

 

こんな状況で李世民は

【この国で起こったことはすべての責任は自分にある】

と、家臣に話し

城の中にある財宝をすべて売り払い

そのお金で売られた子を買い戻し

家に帰したとされています

 

ここで大切なことは

リーダーは組織で起こったことに対して

言い訳をしない

自分ができる最善策を考える

すぐに行動に起こすこと

 

また、次のようなエピソードも紹介されています

李世民が皇帝に即位してから10年以上経ったある日

 

魏徴に

「諫義大夫の言うことを聞き

しっかりマネジメントしていれば

守成もそんなに困難ではない」

と言いました

 

すると、魏徴は

「陛下、守成は困難です

何もない時こそ

緊張感をもって仕事にあたってください

油断こそが最大の脅威になるのです」

 

ここで大切なことは

事業が安定している時こそ

緊張感を切らさず

周りに目を配り

小さな変化に気づく

 

組織のリーダーは

常に責任感と緊張感を持ち続ける

 

優れたリーダーの特徴 その③ 聞く力

貞観政要では次の様に説明しています

ある日、李世民が魏徴に

「優れたリーダーと愚かなリーダーの違いはなにか?」

と、聞きました

 

そこで、魏徴が一言

優れたリーダーは兼聴

愚かなリーダーは変心

と、答えました

 

兼聴とは

多くの人の意見、考えに耳を傾ける

歴史や古典から学ぶ

 

歴史から学び現在の状況に照らし合わせ対策を考え

それらを

自分の好みとは関係なく色々な人に意見をもらい

決定していくことを指します

 

変心とは

自分が気に入った人の意見だけを信用する

 

大切なことは

偏った意見、好みとは関係なく

多くの意見を聞き決定することで

致命的なミスを犯すことが無くなる

  

優れたリーダーの特徴 その④ 李世民流マネジメント

李世民流のマネジメント3原則は

  1. 歴史から学ぶ
  2. 実力のある者と働く
  3. 噂、陰口は聞き流せ

 

歴史から学ぶ

これは、読んで字のごとくなので説明は省きます

 

実力のある者と働く

敵だろうが、ライバルであろうが関係なく

自分に無い能力を持っている人と積極的に

関係を持ち自分の能力を高める

 

噂、陰口は聞き流せ

李世民は兼聴で知られていますが

なんでも聞き入れている訳ではありません

ここまでは聞く、聞かないを線引きしています

 

ここで大切なことは

過去にあったことをしっかり学習し同じ間違いを犯さない

自分に無いものを把握し実力のある者から教えてもらう

どこまでを聞くか自分で線引きを行い全て鵜呑みにしない

 

優れたリーダーの特徴 その⑤ 3つの鏡をもっている

貞観政要では

リーダーが持つべき心得を3つの鏡で例えて説明しています

  

1.銅の鏡

自分を映し出すことで身だしなみを直すことができる

 

2.歴史の鏡

過去をみて現在の行いを正すことができる

国家、企業の栄枯盛衰を知ることができる

 

3.人の鏡

人の話を聞き姿を見ることで物事を正しい判断ができる

  

リーダーは判断をする事が多く

誤った判断を極力減らす必要があります

そこで、3つの鏡が必要になるわけです

 

リーダーになるという事は

部下に自分の考えを理解、納得、共感してもらい

協力することが大切です

 

身だしなみを整え

歴史、過去から間違いを学び

人の意見を行くこと

 

これらを常に心がける事が大切です

 

以上

 

貞観政要について解説しました

もっとたくさんの事例がありましたが

今回は5つにまとめさせていただきました

 

興味がある方は一度読んでみたらいかがでしょうか?

読んでくださった皆さんに少しでもお役に立てれば

嬉しいです

 

最後まで読んでくれてありがとうございました

それではまた次の記事でAkechiでした

 

 

 

 

常に李世民を諫め続けてきた魏徴の死は

李世民にとって

 

 

 

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